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ネット社会と子どもたち協議会
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ネット社会と子どもたち協議会  会合の記録



【2004年7月15日】  緊急フォーラム
【2004年9月8日】   設立総会
【2004年10月27日】 第2回総会
【2005年3月4日】   東京都との共同イベント(Part I)
【2005年3月28日】  東京都との共同イベント(Part I)
【2005年11月25日】 設立一周年 共同フォーラム



【2004年7月15日】 緊急フォーラム

NPOと東京都が連携して、約120名で緊急フォーラムを開催。

<会合メモ>

【木谷正道(東京都総務局IT推進室情報企画担当部長)】 開催挨拶。

【竹花豊(東京都副知事)】治安体制の種、子供を巻き込まない為には 学校、地域、親 ネット社会の進展は避けられない。通信、交通、新しい社会の誕生。車と交通事故の関係も同じ、止めろとは言わない、チャンスも与えられている。子供の方が良く知っている。共通の話題として捉え、ピンチをチャンスに代えてこそ世の中は発展する。

【富永(フュージョン長池)】多摩ニュータウンでは、コミュニティが出来ないというのが定説であった。自分の子供を守ろうとお父さんたちが立ち上がり、小学校で夏休み40日連続講座を開いた。1999年、17日間に17講座を開催。インターネットで地域に呼びかけ、一日2時間先生。心の東京革命審議会委員にさせられた。40日37講座、八王子市、体験学習施設。見える活動。自分で考えてダメではなく、ドラゴンボールZ、元気玉。一本のインターネットを投げる、楽しめる、地域、生物図鑑、法政大学。陽に持っていければ健全な社会がやってくる。「NPOの底力」という本を出版する予定。

【伊藤(エイガール)】 鎌倉高校出身、鎌高ボケ、メディアと女性。渋谷情報誌「オール5」発刊、編集長。大人の男性が若い女の子のHPに書き込んだりする。マクルーハン、1960匿名性における文章力、顔文字、こんにちは(ギャル文字)。男の子、ゲーム・デジタル好き、女の子背伸び、一緒くたには出来ない。お姉さん、お兄さん必要。大学生が重要な役割。思春期メンター無いと悪い方へ落ち込む。BLOG、コメントで消化できず、落ち込む、逆も有る。遊びの環境、いやし系大人のようになってきている。こどもをキーマンに、遊びは過ごしている、活動していることも指す。99年ケータイを持った晴れ着姿の女性が初めて新聞記事になった。3才〜5才も5%持っている。インターネット家庭内ルール、設けていない43%。接続料金を決めているが、何を見ているか意識が低い。米国ではリビングにPCを置いているのが一般的、他の部屋では使わせないが多い。モバイル加速、誰でも、いつでも、どこでも。一斉同報掛けてみると、8割が1時間以内に返事を返す。ドコモ、約1年半で買い替えが起こっている。IC、ケータイ、個人決済。Deep Love、Webサイトザブン。

                               法規制

                                ↓

子供 → 社会的バリア(保護者の躾、近所の目) ← 犯罪や風俗での誘い(危ない世界)

 ↑                              ↓

メディア教育       ←              直接 

メディアの特徴はある     リスクの認識      メディア利用の可能性発見。

親の常識が通用しない、将来的なところ。地図二次元バーコード、ケータイで読み取る。

簡単な地図、動画、遊びの中で。

【杉原 五雄(元渋谷区立中幡少学校長)】 別紙参照。躾は小学校に上がる前に出来ていなければいけない。6歳までになっていない子供が多い、親だけが子供をたたける、躾られる。いじめ、佐世保の事件も基本的にはいじめが原因。負の印象、子供の社会ではあるのがあたりまえ。3人いれば必ず有る。現象でしか見ていない。地域性、東京は意外と刺激が強いので、起きていない。裕福、いくらでも金を与える、取り巻き、お菓子、金をくれとなる。金を渡さなければ、いじめられる側に変わってしまう。いじめられない権利、いじめられない義務、身だしなみをきちっと、基本ルールを親が子供に教えることが重要。現状で公立小、相手の立場に立てる子供を作ろう。周5日制、時間少なくなっている。総合的な時間、学力低下、補修小学校、アシスタントロイヤルティーテャー丸投げ。教師ゆとりがない、地域子供の受け皿、居場所がない。行き届いていない。ネットはある、ゲームはある、教員ゆとりなし、8時、9時まで残るのがあたりまえ。佐世保、調査、授業時間を削ってやる。自然体験、実体験、ナイフを持ち歩く子自分でいたい。痛みを知らない。TVゲームリセットが有る。自分たちで食事を作る。ケータイ、小中学生に必要か?3ヶ所のみで使えるケータイで十分ではないか。電車の中で、大人もケータイで遊ぶな。発達は、順番にかけているところには乗らない。大人達すべたがライフステージに於いて必要。人間関係、心の時代、健康であるかどうか、うまくいかないと直ぐ喧嘩、掴み合い、噛み付く、泣く、言いつける、人のせいにする。仲間から離れる、学校へ行かない。機能不足家族である。アルコール依存症、摂食障害、

1. 親子世代間あいまい。
2. 自立性低い
3. 夫婦連合の欠如
4. 親子連合   家族
5. 引き子もり、ダブルバインド。
6. このまま伏せておこう、モラトリアム状態
7. 若者のセンス
8. 大人が困ると子供も困る
9. 田中家の七か条良い。社会偏見、発信選択能力必須。

〜途中略〜   (三輪さん、渡部さん)

【千葉ひろみ(タッチケア横浜、子育てサロン)】 0歳〜3歳 親子関係がわかる、子供用ビデオ、2歳〜3歳 テレビに子守りをさせている。ゆっくりはしていられない、恐い、お母さん達の問題である。


分科会設立の必要性、@IT技術面の問題、Aネットの使い方、精神的グループBネット以外の子供の現状把握・分析。

【碓氷哲(栃木ITパート内コンソーシアム)】 黒磯立てこもり、バット殺人等、栃木には暗い事件があった。大人も良くない、足利銀行の関係で経済も停滞している。ITコンサルを生業にしている。小学校PTAでネットの付き合い、セミナーを開催している。大人の見識低い。自分の関係、昔から有る問題。宮崎駿は3歳まではアニメを見せるべきではない。アニメ、ゲーム、型にはめる傾向がある。多様性、いろいろな人、どう付き合うか。2〜3才、小学校。あなたは嫌いだと言うときにメールを使う。遠慮がなくなる。昆虫採集でRFを用いた疑似体験がある。

【三輪清隆(帝京高校教諭/情報課主任)】 私学はケータイを建前として禁止している。ケータイ中心になっている、メールが中心。友達との待ち合わせも、今どこにいるかを確認する。宿題もメールでやる。学校教員、ケータイをクラブ活動の試合時間が迫っているときに使ってしまう。危ない出会い系サイト。10分〜20分、数人、かわいい、良くない。建前は持ち込み禁止なので、発見すると預かる。ウォークマンと違い、頑強に反対、親子でケータイ直ぐに来る。返すとき危険性を説明、登下校時歩きながらのメールだけは危険だと理解されるが、その他はなかなか理解されない。危険性をダウンさせること。情報、授業でケータイの意見、電車内でのペースメーカへの影響、メールはなぜいけないかは彼らの価値判断となってしまっている。

【富田好明(NPO北区地域情報化推進協議会事務局長)】 「豊かなネット社会を作りましょう」と呼びかける赤羽台西小学校、野間俊彦先生の著書「親と子のインターネット&ケータイ安心教室」について説明。

★★★田中家のインターネット七か条

第一条 インターネットはリビングで使います
第二条 何かあったら、すぐお父さんかお母さんに相談します
第三条 メールや掲示板に嘘や悪口を書きません
第四条 ウェブページの履歴を消しません
第五条 連続して2時間以上使いません
第六条 勉強のためにも使います
第七条 家では必ず声に出してあいさつをします

以上の通り約束します。

守れなかったら、1か月間毎日家のお手伝いをします、

2004年7月20日 田中太郎

約束を1年間守れたら、遊園地に連れて行きます。

2004年7月20日 田中一郎 田中花子

親が危ないと認識して、基準を作っていかなければいけない。

【岡野谷純(NPOファーストエイドソサエティ)】 子供たちの大人たちへのかかわる活動、何かがあるとすぐ怒ってしまう親が増えた。大変だったね、どんな人だったのと聞いてあげる余裕がない。いじめって大変ですよね。いじめられた挙句の殺人、それって正当防衛ですよねと言いたがる。とんでもありません、れっきとした犯罪です。もっと、家庭、集会等で話して欲しい。あんたやってないでしょうねと聞くと、やってないと答える。無難なところしか子供は見せない。安全教育は、子供たちと共感していくこと。

【田中慎吾(NPOナレッジネットワーク理事)】
1. 車、IT、道具、使うに伴ってネット上での法律整備、取り続ける組織必要。会社が犯罪で使われていると自覚する必要がある。
2. メーカーの公表必要。

【丸岩幸恵(マイクロソフト)】 WindowsのOSを担当。サービス、netのサービス、メール・チャット、HP、一方で事件を予防。コンテンツフィルタリング。実験商業ベース。未成年者保護機能、メール相手を限定。子供がどういうサイトを見ているか、どれだけ見ているか、親が見ることができる。子供のプライバシーを侵害したくないという親が増えていて、必ずしも喜ばれない。価格、仕組みについても話し合いたい。エピソード、切れ易い子供、悪口、陰口、ホットメール、500万人サービスカスタマーサポート悩ませる。大人個人間での誹謗中傷、投げつける。

【木谷正道(東京都総務局IT推進室情報企画担当部長)】 フィルタリングソフトは? 自由にダウンロードできる。ブラウザの設定を変えることが出来なかった。

【小林正幸(NEC文教文教ソリューション事業部)】 プロバイダ、子供向け、H2、学校情報教育、制限、発育に応じた、制限あまりかけたくない。e-Japan、限られた、世界家では親、学校構内LAN遅れている。先生忙しい。指導体制が整っていない。

【岡田昭彦(富士通文教文教ソリューション事業本部)】 教える例先生に、コンピュータの環境がない。仕方なく自分のPCを持ちこんでいる。教える例、ネットワークは他校との繋がりから生まれれる。

【岩崎哲(松下電気産業eサービスグループ)】 先ほどの田中家のインターネット7か条、素晴らしい。Web、ユビキタス、フィルタリング、立ちあがった、TVにも入っている。一方で、いつでも、どこでも、誰にでも使えるコンピュータの考えは基本的に崩したくない。

【高岡宏昌(NTTコミュニケーションズ コンシューマ&オフィス事業部)】 OCNプロバイダー、提供者側の責任ある、商品としてどう使えるか、やってみても期待する、利用支援大変、いたちごっこになるが、あきらめずに進めたい。

【永井正直(マルチメディア振興センター Eジャパン協議会)】 昔は、ケータイ接続平均3回/日、PHS、ケータイ、iモードと進化。子供にねだられたが中学、高校、大学と20歳まで与えなかった。それで良かったかどうかはなんとも言えないが。親の立場が変わった、落とし穴に入らないように、その時は良いとしか考えなかった、自分が使ってみないと分からない、積極的にアダルトサイトを知っているか、まずは、見てみる必要がある。

【池野一成(NPOさらプロジェクトIT事業部)】おもしろい、楽しい使い方。家族中で考えなければダメ。

【今井修(東京大学空間情報科学研究センター客員教授)】 現状を押さえる、経済的に、現状を手分けして調べたい。@技術、Aコミュニティと家庭、B地域性。NHKライブラリーに14歳子供の風景と言うのがある、アンケート必要、家庭の心を解く必要がある。

【木谷正道(東京都総務局IT推進室情報企画担当部長)】

@ 現状の共通認識を図る
A 解決方法を考える
B 実際に解決する

こういう方向で、今後取り組んでいきたい。

【竹花豊(東京都副知事)】 お聞きして、問題点が多岐に渡っていることが分かった。都が何をしていくのか方向性はまだ見えない、整理してみたい、出尽くしていないのではないか。多くの人から意見を聞きたい。いくつかの解決方法があるだろう。いつ、誰に、どういう状況で、ケータイ、フィルタリングソフト、スタンダード?か否か。意見を集中して戦わせる準備を整えます。子供のネット、大人社会も悪口を言い合う、子供を大切にする。子供たちに生かしてもらう、守りながら。何よりも子供を大切に、一番大切、これは共通認識であると思う。 今、インターネットを利用している子供たちの声をもっと聞くべき、その子供たちの知恵が大人に対して意見を持っているだろう。良い面悪い面も持っている。これしかないではなく、選択し、PC、ケータイ、を持たない選択もあるでしょう。持つのが当たり前ではない。自由に使わせる。安全に、フィルタリングソフト、選択できるノウハウ重要、創り出して行く。大人の責務、もっと多く議論に参加してもらいたい。できたら、大規模に展開してもらいたい。フォーラム、協議会、どちらが良いか木谷さんに多くの部長に賛同が得られるように提言を考えてもらいたい。

【安井潤一郎(NPO東京いのちのポータルサイト理事長)】 新宿区、子育て支援ネットを本日立ち上げた。その為に遅れました。商店会が名乗りを上げた、環境、防災、そこから派生して子育て支援。15歳までネットを作れる。心の東京革命のメンバーでもある。田中家の7か条にある声を出して挨拶しよう、商店会では店の前でおはようと声を掛けている、3年間。安全と安心はまちの売り物、定住人口が著しく増えた。車社会では、いくら気をつけていても、もらい事故がある。周りも自分のこととして周りに働きかけていく。もう何回か進めて、具体的に議論して、心の東京革命に入れるべきではないか。法的にも整備して、あと何度かやったらどうか。

【木谷正道(東京都総務局IT推進室情報企画担当部長)】 次回は、9月8日、18:00〜、会場は第一庁舎5階の大会議場(600人)を予定。

以上

★このあと、第二部の懇談会で、9月8日の次回フォーラムで、官民が参加する「ネット社会と子どもたち協議会(仮称)」を設立することを満場一致で確認した。


【2004年9月8日】 設立総会
 

「ネット社会と子どもたち協議会」設立総会
緊急提言(素案)を採択し、ネット社会と子どもたち協議会を設立(約300名参加)。

特別講演「いま、子どもたちに何ができるか?」野間俊彦氏(東京都北区赤羽台西小学校教諭

講演の概要:

1. 子どもに迫るネットの危険

学習にも有効なインターネット(つながる、深まる、広がる、意欲が高まる)だが、危険がいっぱい(@匿名性、A被害者にも加害者にもなる、B大人と子どもが区別されず、迷惑メールが子どもにも届く、Cケータイのおかげで、いつでも、どこでも、だれとでも連絡ができ、ますます危険に)

例:悪質メール(架空・不当請求、アドレス収集目的)
  出会い系サイト(「少年と電子メディアに関する調査」による、出会い系サイトを利用したことがある中高生の率、一般少年vs非行少年の率)

ケータイをほしがる子どもが「だって、みんな持ってるもん」と言い、親がたとえば「みんなじゃない、持っているのはクラスの3分の1じゃないか」と言ったとしても、その子の友だちはみんな持っているのであり(=クラスの3分の1に含まれる子どもたち)、持っていないことで仲間はずれにされたりする。子どもにとってケータイは、メール端末である(「ケータイって電話もできるんだ」なんていう子どももいるくらい → 笑)。

ベネッセの資料「中学生と携帯電話」(モノグラフ 中学生の世界 Vol.71 2002年度)から(保有率、利用法など)

ケータイ依存の子が増えている(片時も離さない)

何らかのルールが必要だが、押し付けるのではなく、納得させることが必要(一旦、習慣となるとなかなか直せない)。ルールは通常の社会常識をもとにすればよい(食事中はメールをしない等。)

「依存」にならないためには、何事もバランスが必要(人とも関わり、自然にも親しみ、運動もし・・・など)

<ここで先生から問題提起>

交通安全や犯罪の教育はすでに学校などで行なわれているが、ネット安全教育はだれが、どこで、どのようにすべきか?

何かすべきだ、何かしたいという気持ちは、ここに来ている誰もが同じだろうが、自分には何ができるだろうか。

2. 学校の情報教育活動の紹介

「総合」の時間を使っているが、情報教育については学校格差が非常に大きい。取り組み方はその学校に「情報教育カリキュラム」があるかどうかでわかる。

● 赤羽台西小の取り組み 

3年生以上 総合年間110時間のうち35時間を「情報の学習」にあてている(モラル教育も含む 画面でカリキュラムを紹介)。できるだけ「体験」させる(体験しないと問題にも気がつかない)

成果:日常的に個人情報や著作権、個人メールなどに気を配るようになった。

課題:どうしても画一的(できる子も、できない子も一律)。教員の意識が低い。研修の場がまだ少ない。「教え込む」のを、子どもは望んでいない(行政やNPOが情報モラル教室のようなものを企画しても参加者が少ない)。家庭との連携(親の意識が低い、関心がない)

3. 子どもを取り巻く環境

一番大きな問題は・・・

コミュニケーションの機会不足 → ネットが登場 → 対面コミュニケーションの回避・ネットコミュニケーションへののめりこみ

しかしこれらは大人の問題でもある。子どもは大人のマネをする。

4. 私たちになにができるか

@ ネットだけではない
A コミュニケーションの復活 (あいさつから始めよう、会話をしよう、子どもと本気で向き合おう)
B 子どもには居場所があること、自分が認められることが必要
C 子どものサインを見逃さない(ハインリッヒの法則:1の重大災害の裏には29の軽微な災害と300のヒヤリがある)
D 子どもの悩みを聞こう(野間先生が聞いた6年生38人のうち、大半が「悩みがある」と答えた。しかも2つ以上指摘している子が多い)。悩みを打ち明けられる人がいて、悩みを実際に聞いてもらえるだけで、半分くらいは救われる。
E 守るだけでなく、鍛えよう(判断力、思考力)
F 大人や社会への注文 (小学生のナマの声:ウィルスをなくす、戦争をなくす、子どもの意見を聞く、大人になんかなりたくない、変質者なくす、帰ってくるなり「勉強した?」と聞かないで、私は親のために生きているみたい、タバコやめて、一旦約束したら守るべきだ)


参加者からのコメントや問題提起

・ ネットも人と人とがつながっている。バーチャル(オンライン)も結局はオフライン(現実)の問題につながる。

・ 今の日本の問題は 命が解らない、人とコミュニケーションできない子どもたちが増えていることだ。家庭でのペットや学校の飼育動物は、命の大切さを考えさせるために有効である。

・  子どもは「親にナイショ」が大好きである。学校でも先生の見えないところでネットゲームなどをこっそりやるので、「密室にネット」は危ない。親や教師の目の届かないところではネットを使わせない方がよい。

・  フィルタリングをかけても、すり抜ける方法を知っている子どもがいる。

・ 学校にPC機器を納入しているメーカーから見ると、1.校長先生の意識が低い(トップダウンが働かない)、2.先生の意識が低い(よくわからずに使っているのでは?)、3.企業であればまず研修してから使うのに、先生はろくに研修もせずに(あるいは少ししかしないで)使っている、4.家庭(20-30代の親)の意識が低く、情報モラルについて知らない、などの問題がある。

・  日本のケータイ利用は他国に先行している。ので、アメリカなどがモデルを作るのを待っていられない。

・ まだ人ごとのように思っている親・大人が多いのではないだろうか。このネット社会を大人が作っているという意識がない。


【2004年10月27日】 第2回総会

「ゆたかなネット社会の形成と子どもたちの健やかな成長のために(緊急提言)」を採択して、東京都青少年育成総合対策推進本部および第26期東京都青少年問題協議会に提言。

(特別講演 「子ども社会の情報化と大人の責任」下田博次氏 群馬大学社会情報学部大学院教授 NPO「ねちずん村」村長)

内容はNPO法人 電子メディアと知識の箱デジコムをご覧下さい。


【2005年3月4日】 東京都との共同イベント

 東京都と協働で「守ろう!ネット社会に翻弄される子どもたちPART1」開催
(講演「子どもを育む“情豊通心”社会をめざして」永井正直氏 財団法人マルチメディア振興センター技術調査部長)

概要:

1.東京都の竹花副知事の挨拶:「子どもを取り巻く環境の変化のなかでも特にネットと性は大きな問題となっており、東京都は健全育成条例の改正を検討している。ネットについては、大きく次の3つの問題が指摘できる。1)ケータイを子どもたちができるだけ安全に利用できるような対策を講じる、2)危険への対応力を子どもが身につける、3)先日の寝屋川の事件等により、テレビゲームやオンラインゲームの子どもへの影響が議論されているが、この問題についても本格な取り組みが必要である(その準備も進めている)。参加者の皆さんにも本日得た知識をなるべく多くの人に伝え、子どもの危機を押し返す大きな流れをつくっていこう」

2.ネット社会と子どもたち協議会の渡部運営委員長挨拶:「私たちは竹花副知事の『ピンチをチャンスに生かそう』というメッセージを得て協議会を発足させ、10月に緊急提言を行った。青少年の問題はもう先送りできないところにきている。これからはあったか家族支援ネットなどを通じて、ネット社会の子どもたちを共に守り、育て、対応力をつけるために協力していこう」

3.講演「子どもを育む"情豊通心"社会をめざして」 永井正直氏(財団法人マルチメディア振興センター技術調査部長)

講演の公式記録はこちら 


生活文化局都民生活部の大野青少年担当課長 「第26期東京都青少年問題協議会答申」の主なポイントについての説明。

教育庁指導部の守屋主任指導主事 「平成17年度重点事業-有害な情報・環境から子どもを守る取り組みー学校における情報モラル育成事業の事業計画概要」の説明。主な内容は次のとおり。

・インターネットを適切に活用するための指導資料の配布(2500部+pdf)
・ 情報モラル教育実践モデル校の指定(小中学校50校程度)
・ IT教育普及支援校(都立高校20校程度)による情報モラル研修およびインターネット
・ 親子セーフティ講座(本年度は10校で試行)
(すでにITを活用した教育推進校が、15年度の重点事業の一環として、17年度には4校指定されている)

上記の資料や活動をもとに、情報モラル育成のためのデータベースを構築し、各学校の教員などが利用できるようにし、児童・生徒および保護者の教育・啓発をはかる。

質疑応答

Q(女子高校の情報科の先生から):高校ではほとんどの先生が私的なケータイメール番号・アドレスを生徒に教えており、悩み相談から受験合格の連絡までがケータイで行なわれるようになっている。女子高では、たとえば男の先生の番号・アドレスは女子生徒に教えない(ストーカー防止)のような対策をとっているところがあるようだが、今後どのように制限にしていけばよいだろうか?

A(永井さん):企業では、アドレスをいくつか用意したり、時間制限をしたりして、ビジネスとプライベートを分けて使っている。教育の場でもそうするべきでは?

Q(学校の先生から):フィルタリングは不完全。調べ学習が満足にできない。

A(大野青少年担当課長):総務省、インターネット協会が取り組んでいる。業界の協力も得たい。

Q:小学生にもネットを使わせねばならないのだろうか?

A:(守屋主任指導主事):学習指導要領で、段階に応じたネットが定められている。小学校低学年は「情報機器に親しむ」のが目的であるが、夏休みのセーフティ講座の受講生などを見ると、1・2年生でもどんどん使っている。講師によると「まるで自転車にやっと乗れるようになった子どもがオートバイに乗っている」ような状況だ。使ってしまっている以上、判断力をつけることが必要だ。


【2005年3月28日】 東京都との共同イベント

 東京都と協働で「守ろう!ネット社会に翻弄される子どもたちPART2」開催
(講演「激変した子どもの情報メディア環境―大人・親として注意し考えるべきこと―」 下田博次氏(群馬大学社会情報学部大学院研究科教授、NPO「ねちずん村」村長)

1 日 時  
平成17年3月28日(月) 午後2時から午後4時30分まで

2 場 所  
東京都消費生活総合センター 
住所:東京都新宿区神楽河岸1−1 セントラルプラザ17階
交通:JR飯田橋駅西口、東京メトロ飯田橋駅B2b出口

3 内 容

(1) 挨拶          杉谷正則(心の東京革命推進担当参事)
               渡部陽子(ネット社会と子どもたち協議会運営委員長)

(2) 講演「激変した子どもの情報メディア環境―大人・親として注意し考えるべきこと―」     
  下田博次氏(群馬大学社会情報学部大学院研究科教授、NPO「ねちずん村」村長)

(3) 東京都青少年健全育成の現状
               生活文化局都民生活部 大野若人 青少年担当課長

(4) 平成17年度重点事業の説明
               教育庁指導部 守屋一幸 主任指導主事

(5) その他


対象:区市町村青少年行政担当者、PTA関係者、健全育成地区委員など

<講演のメモ>

聴衆の多くは、地域の青少年委員のようでしたが、参加者に向かって下田先生はこれから何をしなければならないのかとかなり語気の強い啓発をされていました。東京都の担当者も司会しながら「守ろう!ネット社会に翻弄される子どもたち」の事業は「対象は大人であり、このような事態になったのは大人の問題であり、皆さんが是非この資料を使って地域において何らかの事業を計画してください。」と促していました。

当日は、インターネットに関する用語、インターネット使用時のマナー・ルール、出会い系サイトなどによる事件例などを含む『資料集』を配布。この資料は個人配布ではなく青少年委員会やPTAなどの団体に送付するということでした。


【2005年11月25日】 共同フォーラム

協議会設立1周年にあたり、心の東京革命推進協議会(青少年育成協会)および東京都との共催で、「ネット社会の危険な落とし穴から、子どもたちを守ろう!〜今求められる、大人たちの行動〜」フォーラムを開催。 

<準備中>


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